地名は土地の歴史を語る!?
みなさんは引っ越しをしたり家を建てたりする時、その土地の『自然災害リスク』をどのように確認していますか?
「全然気にしない」「調べたこともない!」なんていう方も居るかもしれませんね
ですが東日本大震災後から自然災害リスクを気にされる方が非常に多くなった様に感じます
今回は地名が教えてくれる土地の性質などについて少しお話します♪
地名に込められたメッセージ
地名というのは非常に重要で「過去の災害を手軽に知る方法が地名」と言われているほどです
災害の歴史を調べると同じ場所で繰り返し発生しているケースが多く、その災害や土地が持つ特性についてのメッセージを私たちの祖先は地名として残してきました
津波の被害を警告する「津波地名」
河川の氾濫や水没に関する「水害地名」
地すべり、土砂崩れの危険性を表す「崩壊地名」
一方、地震の直接的な被害についての地名はほとんど残っていません。地震の災害は広域に渡るもので、そのメカニズムが知り得なかった過去の時代には特定の場所のリスクを示す地名にはならなかったようです
東日本大震災で被災地となった津波地名
東北地方には多くの『カマ』が付く地名があります。これは古語の『噛マ』に通じるもので、津波によって湾曲型に侵食された地形を表しているのです。
実際に『塩竈』や『釜石』をはじめ、『釜谷』『相の釜』『長谷釜』『北釜』『花釜』『原釜』『釜舟渡』『高屋釜』『釜ノ上』『釜前』『釜田』『鎌田』『本窯』など被災地にはたくさんの『カマ』が付く地名がありました。
その他有名な津波地名の例に『鎌倉』があります。1923年の関東大震災には6から8メートルの大波が鎌倉を襲いました
その他水害地名としては古語で水を意味する『アカ』『アケ』『アク』や、えぐれた土地を意味する『クラ』『クレ』が付く沿岸部の地名
崩壊地名はアではじまるものの一部だけでも『アカ』『アキ』『アサ』『アバ』『アマ』『アユ』など数多く存在します。こうした読み方が入る地名の場合は周囲に崖や急傾斜地がないか確認しましょう
お洒落な地名は旧地名を役所で確認
地名には読み方だけでなく市区町村の合併などで古くからの地名が失われているケースも多く存在します。
新興住宅地に多い「◯◯ヶ丘」「◯◯台」といった地名も、イメージを良くするために、従来の地名が上書きされている可能性が高いそうです
みなさんが不動産業者だったらどうでしょう?せっかく作り上げたお洒落な土地の地名が「沼田」とか「泥川」だったら地名変更したくなる気持ちも分かりますよね
新規造成土地の購入でもしも気になる場合は最寄りの役所で旧地名を調べてみるのも良いかもしれませんね
今回は地名の由来に関してほんの一部をご説明しましたが、これ自体は土地の良し悪しを判断する為のものではありません
工事等で整備が進み災害の危険度が下がっているエリアもあります
重要なのは地名から先人達が名づけた理由を探り現状はどうなっているのかを考えることです
物件購入前にはしっかりチェックしておきたいですね♪