和室リノベーションにちょっと待った!!
リノベーション打合せの際に「和室は使わないので洋室に・・・」という声を良く聞きます
近年コロナの影響もあり、お客様を家に招き入れる機会も減っています
子供の家庭訪問も玄関先で終わるケースが多く和室を使う機会は本当に少なくなりました
新築ご検討の方は最初から「和室無し」の間取りも有りだと思います!
ですが中古住宅をリノベーションされる方!
和室改造を考える前にその和室をよーーーく観察してみて下さい
今回はちょっと和室の見方が変わる、格式高い和室の造りをご紹介します
もしもこれからご紹介する造りの和室がある場合はそのままを活かした家づくりをお勧めします♪
長押(なげし)
和室の壁面にぐるりと木の板の様なものが付いているのを見たことはありませんか?上から触ってみると壁と板の間に隙間があるのが特徴です
これを「長押」と言います
元々は柱を固定する構造材としての役割でしたが、工法の変化・発展によりその必要がなくなり書院造りの装飾要素として残っている物です
昔は武士が護身用の槍をこの隙間に隠していた事から「槍隠し」という呼び方もあります
ここにハンガーを掛けている方(私もですが)、なんと贅沢なハンガーラックでしょう(笑
格天井(ごうてんじょう)
あまり見かけなくなりましたが築年数の古い家を購入してリノベーションご検討の方、もしもこの「格天井」の和室があった場合は是非そのままの良さを活かしたリノベ計画をお勧めします
木を格子状に組んで天井板に貼り付けたものですが、神社仏閣で主に用いられる工法なので一般住宅でこの天井を見かけると私も思わず息を飲んでしまいます
この天井を破壊してリノベーションなんてもったいない・・・リノベーションは古さと新しさを融合する事ができるのが良い所です
新築にはできない贅沢ですね^^
床の間
和室といえば床の間
そんな床の間にも実は格式の高い造りと一般的な造りがあるんです
今回はその一部をご紹介します
左の写真は「竿縁(さおぶち)天井」右の写真は「網代(あじろ)天井」と言います
普段床の間に一歩踏み込んで天井を見る事なんてないですよね?
こんな普段見えない部分に装飾を施すのは大工さんの「粋」を感じます♪
床の間にはお花や掛け軸などを飾って魅せる場となって定着していますが、元々の発症はお城の殿様が座る一段高い場所から来ています
そもそもが格式の高い場所にこの様な装飾が隠されているのに気づかずにクローゼットにしてしまったりすると非常に勿体ないと感じてしまいます
和室の畳
「床刺し(とこざし)」という言葉を聞いた事はありますか?
実は和室には畳の配置にルールがあります。
左の画像は「床刺し」という状態です
床の間に面する畳は縦に配置すると縁起の悪い部屋と言われています
由来はかつての武家屋敷に必ず床刺しの間があり、そこは切腹の間として使われていたからです
ネットで「和室」と検索すると結構床刺しの和室画像が出てきます・・・
近年ではこういった知識も和室に対する思いも薄れてきているのかもしれませんね・・・
この様にリノベーションの特徴でもある「良いものは残す」「新旧の融合」を楽しむには多少の知識や情報が必要かもしれませんね
できる限り既存の設備を残すことで新築にはないお洒落でオリジナル性の高い家が造れるだけでなく、コストの削減にも繋がります♪
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